黒田日銀新体制1発目の砲撃は今のところ大成功ですが、過去のデータと比較してどの程度の威力なのか、また今後のドル円上昇への期待値をザっと調べて想像してみました。
2013年4月4日のドル円の想定レンジは95.5(pips)で、最終実績は369と386%の達成率と記録的な爆発力となりました。
そこで、過去に上昇方面で300%以上の実績を記録した際ってどんなときだったのかを調べてみると…?
あ、想定レンジというのは一定の計算値より当日の値幅がどれほどになるかを測ったもので、実績レンジというのは最終的な値幅になります。
単位は、pipsとかポイントとか円.銭ですね。
例えば、ドル円の当日の想定レンジが100としたら、それは高値と安値の差が1円にはなるんじゃね?という意味です。
で、これがざっとみたここ数年のデータです。
2010年9月15日 想定:77.5 実績:290.1 達成率:374% → 日銀介入
2011年8月4日 想定:79.1 実績:323.2 達成率:409% → 日銀介入
2011年10月12日 想定:35.8 実績:117.3 達成率:327% → ?
2011年10月31日 想定:48.2 実績:396.0 達成率:822% → 日銀介入
と、黒田バズーカ初砲は介入並みの市場インパクトを与えたと言えますね、間違いなく 😛
過去最大規模の介入額だった10月31日の達成率にこそ大きく及びませんが、変動幅はほぼ変わりません。
10月12日は何があったかわからなかったのですが、達成率と比較して想定レンジが極小だったのでその実績を見ても大したものではないことがわかります。
しかしながら!これまでの経験として、介入はほんの一時的な効果しか得られてきてないことを考えると、問題は、追加緩和レベルとしてはどのくらいの効果が持続できるのか?ということになってきます。
例えば、2012年2月14日の追加緩和の際は、
想定:42.7 実績:117.9 達成率:276%
と当日レベルではそこそこのインパクトではあったのですが、その効果はわずか1ヶ月で萎えてしまい、”アベノミクス効果”による上昇が開始するまで底辺をウロウロしてしまっています。
であっても、その1ヶ月間での円安トレンドは、77円台半ばから84円台前半と6円50銭くらいの上昇幅を記録してます。
今回の黒田砲はそれよりも大きなインパクトだったのは事実ですので、それは市場の期待も大きいということにつながるのではないでしょうか?
過去の追加緩和後の値幅を今回にダブらせるのはナンセンスですが、今後最低でも1ヶ月間で6円は上昇すると仮定するならば、来月のゴールデンウィークを迎えるころには1ドル=100円は余裕で達成している!と断言してみましょう(アレコレな責任は負いませんよ)。
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そして、もしその断言が的中しても、的中しなくても、何かイベントをやりましょう…。(完全封印したはずのセール一時復活とか?)
更新日:2013年04月05日(金)
著者プロフィール
FX専業(兼業?)トレーダーをやりながら、MT4のEA/インジケーターの開発やFX関連情報サイトを運営しています。ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨トレードもやってます。2016年でFX歴7年目、独立して6年目となりました。元WEBデザイナー/ディレクターです。
トレードで勝ち抜く唯一無二の手法は「継続!」だと思っています。
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2013年04月05日(金) | カテゴリー: ファンダメンタルズ, FXあれこれ