アメリカが議会対立でデフォルト危機を前にし、政府機関が一部閉鎖状態が続く最中です。
おそらく、2011年のように目前の危機は回避(先送り)されるのではないかと思いますが、3大格付け会社のムーディーズ、S&P、フィッチの米国債格付けがどう見直されるのか、そうでないのかも注目しておきたいところ。
2011年のデフォルト危機の前後と現在の状況のまとめ。
●ムーディーズ
2011年の8月2日に「AAAネガティブ」とし、2013年7月18日に見通しを「安定的」に引き上げ。
[ドル円ウォッチ]
2011年8月2日:高値77.81 → 翌3日:安値76.77 → 1円4銭▼
2013年7月18日:安値99.46 → 翌19日:高値100.86 →1円40銭▲
●S&P
2011年7月15日に「AAAネガティブ」とし、8月5日には「AA+ネガティブ」に格下げ(米国債ショック)、7日には「財政赤字が悪化すればまだ格下げするぞ」と警告、2013年6月10日に見通しを「安定的」に引き上げ。
[ドル円ウォッチ]
2011年7月15日:高値79.26 → 翌16日:安値78.94 → 32銭▼
2011年8月5日:高値79.41 → →週明け8日:安値77.49 →1円92銭▼
※8日(月)の週は11日(木)の安値76.30と3円11銭も下落。4日の日銀介入を無にした(笑)
2013年6月10日:安値97.70 → 同日高値:99.28 → 1円58銭▲
2013年6月10日:高値99.28 → 翌11日安値:95.59 → 3円69銭▼
※6月11日は「日銀黒田ショック」による下落
◎2011年にショックの発端となる格下げを行ったS&Pは、著名投資家から非難を浴びまくります。2013年2月には司法省から「(今頃)2007年のサブプライムローンを意図的に格上げし、投資家に損害を与えたとして民事制裁金50億ドル」の提訴を受け、「政府の復讐(何倍返し?笑)」とされているなどドロドロ。
●フィッチ
2011年8月2日には「AAA安定的」を維持し、11月28日に見通しを「ネガティブ」に引き下げ。
[ドル円ウォッチ]
2011年8月2日:高値77.81 → 翌3日:安値76.77 → 1円4銭▼
2011年11月28日:高値78.23 → 翌29日:安値77.61 → 62銭▼
※ユーロ崩壊危機の真っ只中
◎フィッチは米政府機関の閉鎖は格下げ要因には値しないが、債務上限が引き上げられないことは格下げで見直すとしてます。
と、このような感じでした。なんとなく何かがつかめるかもしれないですね。ここが上がればもっと使える情報とか出るかも 😛
更新日:2013年10月10日(木)
著者プロフィール
FX専業(兼業?)トレーダーをやりながら、MT4のEA/インジケーターの開発やFX関連情報サイトを運営しています。ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨トレードもやってます。2016年でFX歴7年目、独立して6年目となりました。元WEBデザイナー/ディレクターです。
トレードで勝ち抜く唯一無二の手法は「継続!」だと思っています。
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2013年10月10日(木) | カテゴリー: ファンダメンタルズ, FXあれこれ