いよいよその規制内容が出ました。愛好家には残念すぎる内容です。
国内バイナリーオプション(以下BO)で最も人気が高い「○分後に今よりレートが上か下かを当てる」、いわゆる「ハイ&ロー」が今回の自主規制案により全面的に禁止→消滅といったことになる方向です 😯
このハイ&ローの内容がギャンブルとの線引きが難しい(というかギャンブルでしょ)ということが禁止への主たる要因。
金融先物取引業協会が金融庁や業界関係者と協議して詰めたBO自主規制案にはハイ&ロー禁止のほか、このようなことが挙げられています(日経新聞WEB版より)。
バイナリーオプションに関する自主規制案
●投資を受け付け始めてから判定時刻までの長さについては、為替リスクをヘッジする目的に照らし「十分な期間」を設けることとする。
→要するに、数分程度の判定時間は完全に淘汰されちゃいますね。
●1日に取引できる金額や損失額に上限を設ける(が、具体的な期間や金額は引き続き検討する)。
→数万円の資金が超短期で数百万・数千万になったよ!という胡散臭い売り文句がより意味のないものに…?
●いったん投資した後でも、受付期間中は自由に反対売買できるようにする。
→これが出来ない業者があることに大きな疑問がありました。ようやくノーマルなルールが当たり前になるのか…。
●相場が一定の価格帯で判定時刻を迎えるとすべての顧客の出資金がFX会社の収益となる「総取り」を禁止する。
→いわゆる「レンジ外」判定ってやつですね。レート操作で意図的にレンジ外にする胴元のうまみがほぼなくなる方向でしょう。
●顧客の予想が大きく偏って商品の提供を中止する「売り切れ」が発生した場合は、具体的な理由をホームページなどで開示するよう求める。
→BOで最も不透明な完売処理が簡単にできなくなるという。完売処理も意図的に操作されていますからねぇ。
●顧客全体の損益実績も月ごとに公表させる。
→ほとんどマイナスでしょう。それか、事実を隠すウラ手段にでるのか…。
今後は、「判定時刻にFX会社が決めた複数の水準より高いか安いか」→レンジオプション(?)や、「判定時刻までに一定水準に触れるか触れないか」→ワンタッチオプションで新オプション商品を開発するなんかして、ユーザーを引き付けていかねばならないでしょうね。
海外BO業者への移民が増えそう
国内ではやってられない!ということで、海外業者に移るユーザーが増えそうですが、意図的な完売やレート操作が海外業者だから存在しないってことはないのでご注意を。そこまでしても、トータルで勝ち残って行くことが極めて困難で資金減少の加速が容易なBOに食らいつくユーザーって…。
BO関連のシグナル等商材にも打撃か
今回の規制で最も打撃をくらうのはGMOクリック証券でしょうから、それ相手のシグナル系システム商材は近日中にゴミと化す可能性大です。
いや、すでにゴミだったよ!
という方は、安い授業料だったということで… 😕
そうでなくても、(BOのウラ仕組み上)特にハイ&ロー目的のMT4シグナル系システムへの信頼性の低さは顕著なようですからね…。
来年度での制度施行となる模様なので、BO関連の商材販売において「(規制施行までが)稼ぎのラストチャンスです!」なんかが謳い文句に使われば胡散臭さ10倍ですね。
ここらでまじめにFXトレードをやりましょうよ 😛
更新日:2012年12月14日(金)
著者プロフィール
FX専業(兼業?)トレーダーをやりながら、MT4のEA/インジケーターの開発やFX関連情報サイトを運営しています。ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨トレードもやってます。2016年でFX歴7年目、独立して6年目となりました。元WEBデザイナー/ディレクターです。
トレードで勝ち抜く唯一無二の手法は「継続!」だと思っています。
またの機会にぜひ当サイトをご利用いただけるご縁があればとても嬉しく思います。今後ともよろしくおねがいいたします。
あわせて読みたいFX関連記事
2013年10月12日 事故死した桜塚やっくんがFXで年収数千万の噂→実は数千円!?
2013年12月17日 海外FX業者が払い戻しに応じない!
2013年1月8日 必見。損失発生口座が酷いGMOクリック証券のバイナリーオプション。
2013年5月2日 指標の予想値が業者によって違うこと
2013年4月20日 国も短期バイナリーオプションを規制へ→今夏で消滅の方向へ
2013年3月31日 日経新聞電子版の会員向け記事が面白い。
2013年2月1日 投機筋のショートポジション量が不気味
2012年12月22日 廃止第1号?バイナリーオプション「ハイ&ロー」終焉へ
この記事は約 3 分で読めます。
2012年12月14日(金) | カテゴリー: FX業界・状況・関連, FXあれこれ