今は対象通貨から外してるユーロ円ですが、11年ぶりに97円台に落ち込んだそうで。
ドル円は相変わらずの位置をウロウロし続けてますので、ユーロドルの強い売り勢力による連鎖的ユーロ円の下落ですね。
米雇用統計はプラス方面となり、(長期的には不明ですが)強めの回復傾向にあったことから、昨年に引き続きドルvsユーロの判りやすい流れになったのではないでしょうか。
深刻な債務問題の欧州に回復傾向にある米国、この構図からユーロを積極的に買う理由はないですね。もちろん、短期デイトレーダーはさほど気にしなくていいですけども 🙂
ユーロの極めてまずい状況はそう簡単に終息するものではなさげですし、米大手格付け会社が近いうちにユーロ圏の国債を一斉に格下げする方針もあります。
それでユーロドルの下落が加速し、さらにユーロ円も同様にというのは十分にあり得ると思います。
ありそうでないことがあったり、なさそうであることがなかったりが普通に展開してしまうのが為替の世界。
長期足ではユーロドルの底値が2010年6月7日の1.18760、今の状況だけで思えば、年内に1.20000割れしても何らおかしくはありません。
一方、ユーロ円の底値は2000年10月26日の88.870でした。去年の高値123円台から現在の97円台まで、およそ1年で20円以上も下落してることから、下落ありきのレンジ幅での見方であれば、90円を割ってしまっても不思議ではないです。
ちなみに、2010年は高値→安値で29円ほどのレンジでした。
少し興味を持ってるのがユーロスイスです。
昨年9月6日の一件(詳しくはこちらの記事にて)以降、3ヶ月以上の長い長いレンジが続いていますが、1.2000最低水準宣言というものが果たしていつまで有効に働くのか?と。日足の雲やMAとの今の関係が何を物語っているのかは判りませんけど、ユーロ不安の拡大度合vsスイスの姿勢ってのも興味アリです。
山岡消費者担当相の「ユーロ破綻するかも!中国バブル崩壊するかも!」という発言が軽率だとして物議を醸し出していますが、別に2012年に地球は滅亡する!と言ってるワケでもなく、可能性としては普通にあり得ることと私は思います。
崩壊前提(優勢)のような記事になってしまいましたが :roll:、あくまで「こうなっても不思議ではない」というお話です。
今年はユーロのトレードがとても興味深いです!
山岡消費者担当相
更新日:2012年01月07日(土)
タグ: ユーロ, ユーロスイス, ユーロドル, ユーロ円, ユーロ崩壊, 山岡消費者担当相, 格下げ, 欧州債務危機
著者プロフィール
FX専業(兼業?)トレーダーをやりながら、MT4のEA/インジケーターの開発やFX関連情報サイトを運営しています。ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨トレードもやってます。2016年でFX歴7年目、独立して6年目となりました。元WEBデザイナー/ディレクターです。
トレードで勝ち抜く唯一無二の手法は「継続!」だと思っています。
またの機会にぜひ当サイトをご利用いただけるご縁があればとても嬉しく思います。今後ともよろしくおねがいいたします。
あわせて読みたいFX関連記事
- 2012年1月14日 S&Pのユーロ圏一斉格下げまとめと今後
- 2011年10月23日 円高進行に欧州債務危機、来週は波乱含みな気配
- 2011年10月5日 ユーロ崩壊しちゃうんじゃないですか~!
- 2012年5月7日 ユーロドル滑落のシナリオが解き放たれようとしてるかも。
- 2012年5月6日 ユーロ売り再燃となるか?今日、フランス大統領決戦投票・ギリシャ総選挙
- 2012年4月5日 ギリシャ離脱そしてユーロ崩壊は5月のギリシャ総選挙がカギ
- 2012年2月15日 またまたまたまた、持ち越し。ギリシャ2次支援の件
- 2012年2月5日 ギリシャ債務問題、欧州危機に関するニュース2点
この記事は約 2 分で読めます。
2012年01月07日(土) | カテゴリー: ファンダメンタルズ, FXあれこれ