ユーロ崩壊への布石なのか、警鐘で事を終えるのか…。
1/13のユーロ売りは平均レンジの2倍の下げ幅でした。1日の規模としては、際立って大きな下落だったという感じではありませんが、これがスタートダッシュになってしまうのかどうか、それはS&Pのユーロ圏格下げのウワサからはじまりました。
S&Pの格付け内容は以下の通り。
●1段階格下げ:フランス・オーストリア・マルタ・スロバキア・スロベニア
●2段階格下げ:ポルトガル・イタリア・スペイン・キプロス
●ドイツとスロバキアを除く14か国の格付け見通し:「ネガティブ(弱含み)」とし、「2年以内に少なくとも3分の1の確率で追加の格下げの可能性がある」
●最上級の格付けを維持:ドイツ・オランダ・フィンランド・ルクセンブルク
●S&Pによる見解:「システム上の緊張への完全な対処で欧州首脳による不十分な政策措置が主な理由である」一方、「ユーロ圏危機に対する金融当局者の対応は『概ね適切』であり、危機進展では変わる可能性がある」とも。
民間格付け会社の格付け信憑性や正確性(あるいはウラ事情)は別として、今回のように市場に与える影響が大きいということは揺ぎ無い事実。
今後、大手銀行や企業、政府系機関が連鎖的に格下げされる恐れもあるということで、慎重に情報キャッチしていった方がいいと思います。
そして、サブプライムショックはS&Pやムーディーズによる格付けがトリガーになったという件は念頭においておきたいです。(格付け会社自身が最上級と格付けしていたもの(債務担保証券)を、一夜でジャンク級に格下げした)
世界通貨(経済)戦争(?)の核弾頭は、実は格付け会社なのでしょうか。
更新日:2012年01月14日(土)
タグ: S&P, サブプライムショック, ユーロ崩壊, 格下げ
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FX専業(兼業?)トレーダーをやりながら、MT4のEA/インジケーターの開発やFX関連情報サイトを運営しています。ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨トレードもやってます。2016年でFX歴7年目、独立して6年目となりました。元WEBデザイナー/ディレクターです。
トレードで勝ち抜く唯一無二の手法は「継続!」だと思っています。
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2012年01月14日(土) | カテゴリー: ファンダメンタルズ, FXあれこれ