世の中には曖昧にしておいた方がいいこともあるし、
明確にしておかなければならないこともあります。
友達以上、恋人未満
とかはもろ曖昧なやつですね。
さて、トレードについて情報収集する時なんかに、
こんな曖昧な表現に出会ったこと、ありますよね。
角度に関して、もっとも多く曖昧に使われてるのがMAではないでしょうか?
「MAの角度が大事!」
と言われても、どこを起点にして角度を計るのか、
何度以上(以下)なら”大事”なのか、
明確にされていることはあまりないですね。
FXをやるうえで頻繁に出会う曖昧な表現かもしれません。
ぼくがもっともイラっとさせられた表現でした(笑)
例えば、”直近の安値”などといっても、
30分以内なのか12時間以内なのか、
どこまでをもって直近とするかが曖昧なことが多いです。
5分足ではキツいレンジでも1時間足では上昇トレンド、
1時間足で上昇トレンドでも日足では下降トレンド、
日足では下降トレンドでも週足ではキツいレンジ…。
ガチなトレンドフォローのつもりでも、
上位足では完全に逆張りになってることもあったりしますね。
どういう時間軸でトレンドやレンジだと判断するか、
曖昧にされてることがたまにあります。
テクニカルルールとしては完全に利益確定の条件に一致したけども、
直前にファンダメンタルズ(ニュースなども)的な強い後押しがあったから、
様子見して利伸ばしをやってみたとか、
逆に、重要指標の発表直前だからまだ条件不一致だけど決済したとか。
曖昧な表現だとはいえ、裁量判断としては真っ当なものになりますね。
トレードロジックの表現が曖昧だとEA(自動売買)を作ることはほぼ出来ません。
なので、トレードロジックが曖昧でなけば裁量トレードは成り立たないとも言えるかもしれません。
ロジックが曖昧でない=数値化できるのであれば、
それらを自動売買に落とし込んでロボットに実行させ続ける方が、
格段に効率的なのは間違いないですからね。
トレードのやり方が手動であっても、
ルールは数値化できるほど明確にしておくべきだと思います。
裁量=単なる曖昧ならば、それはテクニックでもなんでもなくて、
ギャンブルに近いものに成り下がってしまいます。
けっこうあり得ることだと思うんですけれどね、
曖昧なルールがあれば、
「サイン通りに素直にトレードして負けた弟子」
と
「サインが出たけど裁量判断でスルーして負けなかった師匠」
が後から簡単に演出できちゃいます(笑)
これ以上はご想像にお任せします…
(情報弱者=トレード強者にはなれません)
という曖昧な終わり方。
更新日:2015年12月15日(火)
著者プロフィール
FX専業(兼業?)トレーダーをやりながら、MT4のEA/インジケーターの開発やFX関連情報サイトを運営しています。ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨トレードもやってます。2016年でFX歴7年目、独立して6年目となりました。元WEBデザイナー/ディレクターです。
トレードで勝ち抜く唯一無二の手法は「継続!」だと思っています。
またの機会にぜひ当サイトをご利用いただけるご縁があればとても嬉しく思います。今後ともよろしくおねがいいたします。
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2015年12月15日(火) | カテゴリー: テクニカル・手法