今日はもうノートレードっぽい状態になったので、気になってたことを調べてみましたよ。
ユーロは利下げ観測→後退→観測みたいな感じになってますが、次回のECB政策金利の発表で利下げするなら、次回の失業率の悪化次第で現実的になりそうです。
政策金利と失業率には一定の関係性があって、
●失業率が高くなれば(悪化)→景気が後退・減速→デフレ→利下げへ
逆に、
●失業率が低くなれば(改善)→景気が前進・拡大→インフレ→利上げへ
というものですね。
それらを踏まえて、気になってたまま放置してた「過去の利下げ・利上げと失業率」を見比べてみるとですね…、
2011/4/7 ECB政策金利:1.00%→1.25%(予想通り)
→3/1発表の1月の失業率が10.0%→9.9%と改善、4/1発表の2月失業率は9.9%と1ケタ維持
2011/7/7 ECB政策金利:1.25%→1.50%(予想通り)
→5/31発表の4月失業率、7/1発表の5月失業率ともに9.9%と横ばい
2011/11/3 ECB政策金利:1.50%→1.25%(予想1.50%で維持)
→8/31発表の7月失業率で再び10.0%へ、9/30発表の8月失業率は10.0%、10/31発表の9月失業率は10.2%と悪化
2011/12/8 ECB政策金利:1.25%→1.00%(予想通り)
→11/30発表の10月失業率が10.2%→10.3%と悪化
2012/7/5 ECB政策金利:1.00%→0.75%(予想通り)
→6/1発表の4月失業率が10.9%→11.0%に悪化、7/2発表の5月失業率が11.1%に悪化
こうなってます。
で、その最終利下げ日から現在まで、失業率はほぼ毎月0.1%ずつ悪化してきて、前回2013/4/2発表の失業率は12.0%に乗りました。でも、4/4の政策金利は0.75%で据え置かれています。
ここで勘のいい人は私が何を言わんとしているのかもうおわかりでしょう 🙂
2011/11/3と2012/7/5の利下げに共通しているのが、それぞれ10.0%、11.0%に乗せてきた後、10.2%、11.1%と節目を越えてきた時となっていることです。
(11年4月と7月の利上げは10%割れというのが意識されて1.00→1.50まで利上げ、11月と12月の2ヶ月連続利下げは10%台乗せというのが意識されたのではないかと思ってしまいます)
もし、この前例みたいなものが次回にも表れてくるとするならば…、
前回2013年2月の失業率は12.0%の「大台」に乗せてきてますので、次回4月30日(火)発表の3月失業率が12.1%以上で悪化すると、5月2日(木)の政策金利は0.50%へ利下げとなることが固そうですね。しかも、ここまで毎月0.1%の悪化を継続しているのを考えると、失業率が悪化することも一つの「流れ」かもです。
バイトマン・ドイツ連銀総裁は、「経済指標が正当化すれば、ECBは追加利下げを行う可能性がある」とも言っていますし、一部のECB当局者の話でも利下げが近いかもしれないという話題がちらほらしている様子なので、そろそろ…なのではないかと思います。
とりあえず、次回のユーロ圏失業率をチェックしておきたいです。
更新日:2013年04月23日(火)
著者プロフィール
FX専業(兼業?)トレーダーをやりながら、MT4のEA/インジケーターの開発やFX関連情報サイトを運営しています。ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨トレードもやってます。2016年でFX歴7年目、独立して6年目となりました。元WEBデザイナー/ディレクターです。
トレードで勝ち抜く唯一無二の手法は「継続!」だと思っています。
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2013年04月23日(火) | カテゴリー: ファンダメンタルズ, FXあれこれ