2011年11月と12月のチャートで振り返ってみたいと思います。
まず、2010年11月に4.50%→4.75%へ利上げしたのを最後に、10ヶ月続けて据え置きとしてきた豪・RBA政策金利ですが、昨年11月に4.50%に利下げすることになりました。その時のAUDUSDを15分足トレンドストリームのチャートで。
画像では、Aの矢印シグナルが確定(終値)したところが、ちょうど12:30の利下げ発表時です。あまりにも絶妙すぎるシグナルです。ちなみに、私はAUDUSDはノートレードでした。
※当時は標準時適用前だったので、画像では13:30になってます。
シグナル確定後のAから各節目までの変動幅をチェックしてみましょう(スプレッド考慮せず)。
●AからB(最小の利食いシグナル)まで:約55pips
●AからC(最大の利食いシグナル)まで:約112pips
●AからD(当日の底値)まで:約250pips
利下げ確定という背景があったことから、私ならBでの決済は見送ったかもしれません。ストップをずらしながらCまでは利益を伸ばしたと思いますが、Dまで引っ張れたかどうかは過去のことなのでわからないですね。
折角なので、5分足では?
シグナル的には15分足に比べて、発表後5分のロスがありましたが、その5分間の間に結果を知ることは容易だったかと思います。
積極的にいくのならば、画像ABCの戻り売りで追加玉を仕掛けても面白かったでしょう。
画像には入りきれてませんが、23時半ごろに矢印のドテンシグナルが確定してるので、そこで全てを手仕舞いするのが賢かった選択だったと思います。
5分足と15分足を並べて見て判断を適宜加えていれば、とても良いトレードが出来たのでは?と思いました。
次に、12月6日の前回利下げ時です。
画像Aのグイっと最も下げてる足の始値がちょうど発表の12:30です。
シグナル的には前日深夜に確定してしまってるので、ここではもう出ません。
ここで入るとすれば、売りシグナルが確定中であることを1つの根拠に、利下げを信じて発表前にエントリーを始めておくか、利下げ確定情報をキャッチしてすぐ入るか?という感じだったことでしょう。
12:30の始値Aから各節目までの変動幅をチェックしてみましょう(スプレッド考慮せず)。
●AからB(最小の利食いシグナル)まで:約57pips
●AからC(当日の底値)まで:約74pips
まずCの当日底値で狙って決済することは厳しく、その付近で決済するとしたら他の要因や根拠、勘や満足度合いになると思います。
利益を引き伸ばそうとしたとしても、15時過ぎの戻りの強さを察知して、裁量で全てを手仕舞いできれば合格ではなかったでしょうか?
5分足でも見ておきましょう。
こんな感じでした。
11月(予想:据え置き→結果利下げ)と12月(予想:利下げ→結果利下げ)では、サプライズの度合いも織り込み具合も違ったでしょうから、市場の反応にもこれだけ差があったのかな?と思ってます。
とすると、明日、利下げしたとするなら…?
さほど下げないかもしれませんし、大きく下げるかもしれません。
いや、あるいは据え置きサプライズとなるかもしれませんし…。
最後に参考までにロイターから「豪利下げの可能性高まる、小売売上高が予想外の減少」
明日、どう動くでしょう?
更新日:2012年02月06日(月)
著者プロフィール
FX専業(兼業?)トレーダーをやりながら、MT4のEA/インジケーターの開発やFX関連情報サイトを運営しています。ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨トレードもやってます。2016年でFX歴7年目、独立して6年目となりました。元WEBデザイナー/ディレクターです。
トレードで勝ち抜く唯一無二の手法は「継続!」だと思っています。
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2012年02月06日(月) | カテゴリー: ファンダメンタルズ, FXあれこれ