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EAでもシグナルによる手動トレードでも、何か「これはいいかも？」って判断する第1歩目は過去のパフォーマンスだね。

『過去10年の勝率70%』なんていうデータを頼りにトレードに取り入れるワケだ。

勝率70%っていうと、10回のトレードで7回も勝てる可能性があるから3回くらいの負けはドンと来いや！なんて思う。

話を簡単にするため、損益比率に関しては「特に問題はないもの」として置いておく。

勝率90%でも1回の負けで破産することだってあるからね(笑)
（というかそんな勝率の戦略は破産が約束されたようなものだけど、ある意味）

そこで、今回はそんな確率的思考をエントリー単位から月単位に切り替えて書いてみようと思う。
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勝率70%…次の10回のトレードで7回は勝って、3回は負けるだろうという『期待値』で取り組む。

これがエントリー単位だと、3度の負けが3連敗であろうが飛び飛びであろうが比較的軽く耐えられる。

しかしだ、これが1日単位になるとソワソワし、1週単位になるとイライラし、1ヶ月単位になるとちゃぶ台をひっくり返す！なんていうのが正直なところではないだろうか？

初動1ヶ月程度のパフォーマンスが悪いからと検証を諦めたり、ロットを変更したりする人が多いのもそのせいだろうね。

（ロットを感覚的にコロコロ変えちゃう人って『負けてもないが勝ててもない人』が多かったりする。そもそも論として、なけなしの資金でギリギリのボリュームでトレードして、大きなリターンを願ったマネージメント崩壊方式でやってしまってるのかもしれないけど…）

期間が長くなるたびに動く額も大きくなるワケだから不安定になるのも仕方がないね。でも仕方がないで終わらせてたらトレードなんて出来やしない。だから、エントリー単位だけの勝率（パフォーマンス）思考を頭からとっぱらってしまおう。

勝率70%、これを月単位で考えてみよう。

10ヶ月中、7ヶ月は勝ち越せる可能性があるけど、3ヶ月は負け越す可能性もある。

そして最悪、赤字月は3ヶ月連続になる可能性だってある。

専業であれば、3ヶ月連続で無給な上に、お金を失ってしまう事態だ。

どうだろう？

勝率70%って聞くと素晴らしいパフォーマンスだと思うけど、視点を月単位に変えた途端、少しでも不安が過ぎった人は要注意だ。考え方を変えていく努力をしたほうがいいかもしれない。

それだって十分すぎるほどに素晴らしいパフォーマンスであり、現実的な数字でもあるんだからね。
（そして、そんな良いシステムを背景に裁量を加えることで、月単位勝率が100%に近くなってく）

最後に、具体例を。

ジャッキー・ボリンジャー(EA)の過去10年の勝率は68.25%(ドル円)

これを月単位で勝ち越せば1勝、負け越せば1敗とするならこうだ。

2004年　6勝6敗
2005年　8勝4敗
2006年　9勝3敗
2007年　6勝6敗
2008年　10勝2敗
2009年　10勝2敗
2010年　8勝4敗
2011年　10勝2敗
2012年　10勝2敗
2013年　10勝2敗
2014年　5勝2敗（7月まで）

●10年7ヶ月で92勝35敗、月単位の勝率は72.4%
●3ヶ月連続で赤字になったケースが3度ある。
●9ヶ月以上連続で黒字になったことはない。
●平均連勝は4.3ヶ月だ。

それでも、エントリー単位でも月単位でも勝率は70%前後で、続けるほどに資金は増えたことになるんだ。

いつだって、取り組み始めた月が勝率70%の「良い方」からはじまるワケじゃないよ。　

USDJPY　2勝3敗　-24.3pips(C5: -12.1,-12.1,-6.5,+5.9 JB: +0.5)
EURUSD　2勝1敗　+15.5pips(C5: +21.3 DC: -10.2,+4.4)
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日計　4勝4敗　-8.8pips
週計　8勝5敗　+65.9pips
月計　39勝30敗　+170.4pips
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※JB…Jackie Bollinger
※C5…Core5
（裁量決済・ノーエントリーたまにあり）
※DC…裁量・システム未完手法など

お疲れ様でした！